先日、個人事業主の知人から、弥生販売の購入を検討しているとのことで相談を受けました。
実は四ツ屋、7年ほど前に弥生販売のインストラクター資格を取っております。
以前の職場で弥生製品の販売も行っていたので、とりあえずあればいいかな程度でした。
ただ、退職後は宝の持ち腐れと言うか、ただ資格更新だけは続けているペーパーインストラクター状態。
現在、弥生の顧客管理を利用しているそうで、そのあたりの要件をヒアリング。電気屋さんの弥生関連コーナーで長時間待った挙句に色々と相談したようですが、「こっちで聞いたほうが早かった・・・」と言っておりました。(笑)
相談を受けた実例に基づいて、弥生販売について確認していきます。
弥生販売では、どんなことができるのか?
基本的には見積~売上、請求書の発行と売掛管理と、発注~仕入、買掛管理が行えます。
発注と仕入れを行うということは在庫の管理も行えますし、そのための商品台帳、顧客台帳の登録なども可能です。
ライト版である「弥生の見積・納品・請求書」では売掛の管理は出来ないので、単純に見積書や納品書、請求書を作成するためのソフトになります。
たとえば、弥生販売でできる売上明細の表示など、分析機能も在庫管理機能もありませんので、そこまでやりたい、となると弥生販売を購入するかたちになります。
これまでのデータは移行できるのか?
これは新たにソフトを導入するにあたって、非常に気になるところですね。
弥生販売では各種台帳(顧客、商品など)へのCSVインポートが行えるほか、売上のデータもCSVで取り込みが行なえます。
※ただし、弥生顧客等で作成した履歴データを弥生販売へそのまま取り込むなどはできかねてしまいますので、ご注意ください。
基本的には、
・CSVで台帳を作る
・CSVで取引データをインポートする(ちょっと大変です)
・同じ弥生販売からバージョンアップする
このあたりが可能です。
消費税増税にはどう対応している?
弥生販売18の時点で確認できているのは、10%になることまでは確実なので、日付単位で消費税率を情報としてもっています。
伝票単位で税率を設定できますし、今のところ、10%にまでは対応しています。
消費税率の適用年月日は税区分表で確認できます。
伝票を新しく作成する場合、伝票の明細部で商品を選択すると、伝票の日付に応じて税率(課税区分)が自動で表示されます。
- 伝票の日付を消費税率8%の施行日以後に設定した場合
→税率8%が表示されます。
また、今後、消費税率が上がるような法改正があった場合でも、あんしん保守サポートに加入していれば、プログラムのアップデートで対応してもらえるようです。
消費税率の適用年月日が法令改正によって変更された場合、あんしん保守サポートご契約中のお客さまへ法令対応プログラムの提供を行います。
※今のところ、軽減税率に関してはまだ不確定要素が多いため、弥生のサイトをご確認いただくのが一番良いかと思います。
各エディションについて
弥生販売にはスタンダードエディションのほか、プロフェッショナル、ネットワークエディションがあります。
スタンダード・エディションでは一定の機能のみに制限されています。
プロフェッショナル版、ネットワーク版は全機能仕えるほか、プロは2台まで利用可能です。3台以上で利用する場合はネットワーク版の購入が必要です。
また、プロフェッショナルもネットワーク版も、複数台の利用の場合にはいずれか一台のPCにSQLServerをインストールし、そのデータベースにデータを格納する形になるため、サーバ側のPCが起動していないと使えないので要注意です。
スタンダード版で制限される機能は以下です。
・在庫管理機能(出荷・生産・入荷・棚卸)
・買掛管理(支払処理・支払消込・支払管理)
基本的に仕入と在庫管理は
また、弥生販売11から新しくなった帳票レイアウタについてですが、10以前用の旧レイアウタもスタンダード版では利用できないため、10以前から利用されている場合は注意が必要です。
いかがでしたでしょうか?
弥生販売の導入を検討されている方の参考になれば幸いです。